ポジティブ心理学から生まれた公式
ポジティブ心理学とは、アメリカ人心理学者であるマーティン・セリグマンが1998年に提唱。
マーティン・セリグマンとは、ペンシルベニア大学心理学部教授。
学習性無力感、抑うつ、楽観性、ポジティブ心理学、総合的兵士健康度プログラム等の研究で知られています。
1996年、アメリカ心理学会の会長に選任されました。
そのような彼が、ポジティブ心理学を提唱し研究を重ねていく中で、たくさんの学者たちの研究結果を考慮し、
幸福の公式を導き出しました。
その公式とは「H=S+C+V」
1.Hが表すのは幸福(Happiness)
2.Sは予め設定された範囲(Set range)
3.Cは環境(Circumstances)
4.Vは自発的にコントロールできる要因(Factors under Voluntary Control)
それぞれの割合
Sは幸福度の約50%を決定づけます。
Sは遺伝的に決定された幸福レベルで、生涯にわたって比較的安定しており、人生の重大な出来事の大半を経験しても、すぐに元のレベルに戻ります。
Cは幸福度の10%にしか影響を与えません。
Cは私たちがこれまでに考えてきた環境を表します。
すなわち、幸せになりたければ結婚したり、教会に行ったりすることは奨励されますが、もっとお金を稼ぐことや、教育を受けること、天候のよい地域に引っ越すことにこだわる必要はありません。
Vは幸福度の40%を占めます。
Vとは意図的に選択できる、努力を要する行為を指します。
もちろんこの公式は完璧とは言えません。
それでもなお、この公式は私たちが幸福度を操作できる可能性と余地が40%もあることを示してくれているのです。
(イローナ・ボニウェル著)
まとめ
初め僕は、この公式を知った際、
「幸福度を自発的にコントロールできる余地が40%しかないのか・・・」と、少し落胆したのを覚えています。
しかし、遺伝的要因(S)が0%だという人は存在しないだろうし、
習慣的な考え方や気持ち、使う言葉、行動によって40%をコントロールできるのであれば、
たとえ恵まれた環境に生まれなかったとしても、
意識的に変えようと思えばかなりの割合で幸せになれるんだというように、捉え方が変わりました。
もちろん、
どんな時でも幸せだといえる楽観的な人もいれば、
どう努力しても幸せを感じられない悲観的な人もいるとは思いますが、
この公式が正しいと仮定するのならば、人生のかなりの部分を経験によって変えられることになります。
幸福度を自発的にコントロールできる余地が、
「40%しかない」と思うのか、「40%もある」と思うのかはどこまでいっても自分次第。
僕の立場なら、後者を選んで幸福度の高い人生を皆さんと歩んできいたいと心から思います。
Have a nice day!!
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